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開成中学の国語の入試問題は ある参考書と丸かぶり⁉

シンデレラスリープ

SAPIXを運営している日本入試センターが、個別指導塾『受験ドクター』を訴える裁判を起こし、東京地裁の判決が5月に下されました。受験ドクターについてご存知ない方はこちらの記事をお読みください。


意外かもしれませんが、学習塾の裁判は珍しいものではありません。よくあるのは、不合格だった生徒が塾を訴えるケース、講師への給料が未払いになっているケースなどです。ただ、中学受験の有名塾同士で争うというのはかなり珍しいです。


今回は、SAPIXのテストや教材の解説を受験ドクターが勝手に行っているということで、SAPIXが損害賠償請求をしました。そもそも受験ドクターはSAPIX出身の先生が独立しており、関係は悪かったと推察されます。


裁判の過程で面白い事実がいくつか分かったので、それについても書いていきますが、まずは訴えをざっくりと簡単にまとめます。
(参照:裁判所ホームページ )



【SAPIXの主張】
①.受験ドクターはSAPIXのテストの解説動画や、SAPIXのテキストに対応した教材を作成して配信・販売している。しかし、SAPIXは許可をしていない上に、一般人はこれらの教材や動画を作成したのはSAPIXだと誤解してしまうため、受験ドクターのサイトや教材に「SAPIX」の文字を使用しないよう求める。また、SAPIXのテストを勝手に使わないよう求める。

②.受験ドクターは「SAPIX」の文字を使用したことで、SAPIXから塾生を500名獲得した。これにより受験ドクターは6000万円の利益を得たが、その分SAPIXは損をしたため、6000万円(と弁護士代300万円)を請求する。

③.もし②が認められなかったとしても、プリバートに所属するはずだった生徒308名を受験ドクターに違法に奪われた上に、受験ドクターがSAPIXと関係ない会社であることを広く説明するために、少なくとも2500万円をかけた。そのため、4348万円を請求する。


【判決】
SAPIXの請求を棄却しました。つまりSAPIXが敗訴、受験ドクターが勝訴したということです。理由は以下の通りです。

①「SAPIX」の文字を使っていても、「受験ドクター講師が解説」といった記載があるため、SAPIXが配信していると誤解することはない。また、多くの生徒や保護者は、塾の成績を上げるための塾があることを認識している上に、大手塾の成績を上げたいという保護者の要求に応じて解説を行うことは違法とはいえない。


②受験ドクターは「SAPIXの成績を上げるための授業をする」と宣伝しており、SAPIXを続けてもらう前提で営業をしている。そのためSAPIXは損をしていない。


③受験ドクターのせいでプリバートの塾生が減少したとしても、それは然るべき競争の範囲内といえる。(つまり、プリバートの塾生を増やしたいのなら、受験ドクターよりも良いサービスを提供しなさいということ。)




【個人的感想】


受験ドクターの「テストLive解説」はYouTubeで僕も見ましたが、あんまり参考にならないような気もします…(笑)


とはいえSAPIXのテストを勝手に使ってる上に、解説動画が受験ドクターの宣伝になっていることは間違いないでしょう。


裁判の過程で分かったのは、SAPIXがかけている年間広告費です。「天下のSAPIXなら宣伝しなくても生徒が集まる!」なんて思っていましたが、わりとその直感は正しかったようです。

気になる年間広告費は‥‥3億4千万円!

授業料のうち3億円が広告に消えていると思うと高く感じますが、東洋経済の記事 によると同業の早稲田アカデミーは16億円かけているので、それほど高くないですね。ちなみに東進ハイスクールや四谷大塚を傘下にもつナガセは49億円かけています。

やはりSAPIXは実績と口コミで生徒を集めることができているのですね。


とはいえ、ここ数年の実績は頭打ちになっており、いつ他塾に追い付かれても不思議ではありません。今回の裁判はそうした危機感の表れかもしれません。


一方の受験ドクターも安心してられないでしょう。今回の裁判において、受験ドクターに通う生徒の半数以上がSAPIX生であるとの記載がありました。SAPIX頼みの中、第二審以降で判決がひっくり返った場合、大きなダメージを受けることは必須です。今後の流れを注視していきたいですね。



御三家の国語の記述について知りたい方は、【麻布中学】2018年度国語の解説・採点方法・対策をご覧ください!!



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